スペクトラムに量子的

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臨床心理学について書くブログ

修士課程修了できました(2)

こんにちは。修士論文作成についての覚え書きを少し記したいと思います。 

修士論文執筆で大事なのはスケジュール感ですかね。質問紙やインタビューはなるべく早目にやって、分析考察の時間をしっかりとれると良いのではないでしょうか。そのためには、質問項目を早めに決定することが必要です。

僕の研究では、質問紙の回答項目の中にインタビューへの参加意思を問う項目を入れ込んでいました。質問紙の回答がなかなか集まらず、結果的にインタビューの実施がずれ込んでしまいました。そのためGTA(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)による分析、その後の考察を短時間でやらねばならず苦労しました。

また、臨床心理学分野では個人データを取得する場合、研究倫理審査を受ける必要があると思います。所属の大学の審査委員会から許可を得るわけですが、そこにかかる時間も考慮に入れる必要があります。

その他、質問紙を提示する際の説明文書の作成なども意外と時間がかかります。まあこれらはフルタイムの学生であれば研究室の先輩などからサンプルを提供してもらったりできると思いますが。修士課程は短いので計画性は大事だと思います。

僕の場合は放送大学で学び、また研究指導も個別だったため周囲の方の進捗や情報交換がなかなか体感できなかった点に苦労しました。仕事をしながらだとフルタイムの学生は無理だったのでやむなしではあったのですが。

ちなみにGTA(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)による分析はその手法のせいか結構時間がかかります。またGTAそのものを学ぶ機会もなかったため、独学で取り組む必要がありました。いろいろと調べてみた所下記の本の解説がしっくりきたので、手法に関してはほぼ全面的に参考にしました。

 

それにしても博士課程に進学して博士論文を執筆する方ってすごいんだなあとあらためて感心します。僕は修士論文でいっぱいいっぱいだったので。論文指導を担う教員は言わずもがなですね。

 

今回はここまでに。