スペクトラムに量子的

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臨床心理学について書くブログ

公認心理師試験合格にのためにやったこと(2)

こんにちは。

前回は、公認心理師試験の結果、傾向、受験ルートなどについて書きました。今回は、具体的に何をやったか書いていこうと思います。あくまで、個人的な準備なので、これをやれば合格できるといった類の記事ではないことを、申し上げておきます。では、実際にやったことを以下に列挙します。

 1.まずは過去問をやってみる→結果を分析

私は初めに過去問を解きました。現状で何点取れるのか、何かがわかっていて何がわかっていないかを把握するためです。そして回答の正誤をまとめ、ブループリントにプロットし、分野上の得意・不得意を洗い出しました。2019年2月時点では、第1回試験および追加試験ともに50%台の得点率でした。

*過去問はこちらでお探しください↓

shinri-kenshu.jp

自身の過去問結果を分析してみると、⑤心理学における研究、⑥心理学に関する実験、⑦知覚及び認知、⑧学習及び言語⑩脳・神経の働き、の分野や、⑯健康・医療に関する心理学、⑰福祉に関する心理学、の分野が弱いことがわかりました。

*その他にも弱い分野はあったのですが、特徴的な分野を列挙してみました。
*分析には河合塾KALSの分析速報を利用しました。ブループリントとの対応分析がなされていたので重宝しました。

www.kals.jp

2.試験の目標を設定する

第1回試験の合格ボーダーが得点率60%だったことを踏まえ、試験の目標は得点率70%としました。70%を目指した結果60%台の得点率であれば合格できるだろうという目算です。また、私はフルタイムで仕事をしながらの準備となったため時間がなく、高い正答率を目指すのは非効率だと判断しました。

また、この時点で即答できる問題については、見直しを行いませんでした。その狙いは、苦手な出題分野の知識を増やすこととしたからです。

3.参考書やウェブ情報の収集

次に、大学院の先輩の体験談やウェブの参考情報をざっくりと、「参考書」「問題集」「書籍」「ウェブサイト」「模試」 というカテゴリに分けて、エクセルにまとめました。その中からなるべく内容が重複しないもので、かつ自分の弱点分野を強化してくれる問題集をリストアップし、最終的に以下の5冊+模試に絞りました。

ブループリントの中で問題集が整っていない分野の学習は時間がかかります。書籍を読んだりウェブで検索したりしないといけませんから。というわけで、それらには後回しというかほぼ手をつけませんでした。そこで節約した時間を既存の問題+解答からキーワードを覚えることに集中させたわけです。

 ちなみに参考にしたウェブサイトは以下の通りです。

特に「公認心理師ドットコム」はオンラインクイズや模擬問題など、試験対策として非常に役立つコンテンツを提供してくれています。私も問題集の合間にチェックして、利用していました。

4.学習スケジュールを立てる

分析が終わるころには3月に入っていましたので、8月4日の試験日から逆算して学習スケジュールを以下のように立てました。

  • 3月~5月:問題集を繰り返しやり、できない問題をあらいだす時期
  • 6月:できない問題の中で、暗記で対応できるものについてはリスト化するなど、記憶を強化する時期。この時期に河合塾KALSの模試も受験し、結果を分析し苦手分野の傾向を把握しました。
  • 7月:ラストスパートの時期。日ごとの割ける時間と学習内容をエクエルでリスト化し、進捗をチェックしました。暗記用のリストは何度も高速回転して、覚えるようにしました。

ちなみに、4月に職場の人事異動があり、環境の変化のため4月中はほぼ学習時間とれない状態でした。そのため予定が大幅に遅れてしまったので、GW明けからは早朝に起きて出勤時間前に1時間~2時間ほど学習時間を確保するようにしました。眠い日は全然頭に入りませんでしたが、試験日まではルーティンとして続けました。

学習の方法について、私はこれまで紙に書いて覚えることが多かったのですが、時間が確保できないため、問題集を繰り返し眺めて覚えるというやり方を採用しました。暗記リストもエクセルにまとめたものを、ぶつぶつ呟きながら眺めて覚え(た気?)ました。

5.まとめ

学習を振り返ってみると、以下の点を重視していたように思います。

  1. 出題分野の把握:ブループリント等で出題分野を把握し、問題集でもその問題がどの分野にあたるのかを認識する。
  2. 不得意分野の把握:過去問や問題集にあたり、できない問題を把握する。把握できたら暗記で対応できる問題から手をつけ、記憶に定着できるよう何度も眺めて覚える。
  3. スケジュール管理:中長期のスケジュールと、追い込み期のスケジュールを立て、進捗管理を行う。

以上となりますが、参考になりましたら幸いです。

 

今回はここまでに。